弁護士業務

2021年02月10日

兄弟姉妹相続(その2)

 夫が亡くなった場合、遺言がなければ、妻4分の3、兄弟姉妹4分の1の割合で相続します。兄弟姉妹の各自は4分の1を人数で割った割合となります。甥姪(代襲相続人)については、被代襲者が受けるべきであった相続分を人数で割った割合となります。
 子どもがいない単身者の場合は、兄弟姉妹が均等の割合で相続します。

 兄弟姉妹が多い場合や甥姪が代襲相続人となる場合、多くの相続人の意向を調整して遺産分割協議がまとまるまで時間と労力が必要となることがあります。
 遺産分割について話合いや協議を行うに際しては、妻の側は、夫が遺言を作成しなかった以上、兄弟姉妹や甥姪にも相続権があるのは法律で認められたものであることを念頭に置いて、他方、兄弟姉妹、甥姪の側は、法律で認められた相続権とはいえ、疎遠であった夫婦に子どもがなかったことや自分の親が先に亡くなっていたという偶然の事情が重なったことによるいわば幸運な相続権であることを念頭に置いて、それぞれ臨んでいただくと無用な紛争を回避できるのではないかと思います。



urushihara_law at 15:52|PermalinkComments(0)

2021年02月01日

兄弟姉妹相続(その1)

 子どもがいない夫婦の場合、夫の相続人は、妻と夫の兄弟姉妹になります。
 子どもがいない単身者の場合は、相続人は兄弟姉妹になります。
 (ここでは両親は既に他界していることを前提としています)
 そして、その兄弟姉妹が先に死亡している場合は、その子ども(甥、姪)が代襲相続人として相続権が認められます。

 両親が共通の兄弟姉妹であっても関係が疎遠であることは少なくないですが、異父母の兄弟姉妹であればなおさら疎遠であることが予想されます。それでも血縁関係がある以上、生前の交流の濃淡は関係ありません。
 このような疎遠な相続人の立場から、いわば棚からぼた餅式に遺産相続する場合のことを「笑う相続人」ということもあります。

兄弟姉妹、甥、姪の相続権を排除するには遺言書の作成が必要です
 そこで、兄弟姉妹や甥、姪に遺産を取得させたくない場合は、また、笑う相続人を発生させないためには、夫が妻に全財産を相続させるといった内容の遺言書を作成しておくことが不可欠となります。
 遺言者の意思といえども、遺留分(相続人が取得することを民法で保障されている遺産の割合のことで遺言者の意思に優先するもの)を侵害することはできないのですが、兄弟姉妹とその子どもには遺留分が認められていないため遺言者の意思を優先させることができるからです。


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2020年10月15日

家事調停手続き

 家事調停の代表的なものに離婚調停、遺産分割調停がありますが、どなたでも名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか
 調停は、家庭裁判所で調停委員を介してなされる話合いによる紛争解決の手続きです。
 具体的には、指定された日時(調停期日といいます)に家庭裁判所に出向いて、調停室という部屋に、当事者(申立人と相手方という言い方をします)が交代で入って事情説明をしたり意見を述べたりします。調停室に入らない方は申立人待合室、相手方待合室で別々の待機となります。従って、直接相手方当事者と顔を合わせることはありません。

 調停委員は男女1名ずつの2名で、中立の立場から、当事者からそれぞれの事情や意見を聴取し、双方の主張、意見を調整して紛争解決の合意を目指します。
 調停期日は平日の昼間に指定、開催され、期日1回の時間は1時間半から2時間程度で、1か月から1か月半に1回のペースで進められます。

 家事調停手続きには、弁護士を代理人として依頼した場合でも依頼者ご本人にも原則として裁判所に来ていただくことになっています。皆さん最初は緊張されるようですが、弁護士も同席しますので間もなく緊張も解れることと思います。また、分からないことや疑問、気になったことなどは弁護士に聞いてください。このあたりも代理人を依頼するメリットだと思います。



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